破産しないためのリスク管理術:適正リスクとユニット計算の活用

皆さん、こんにちは!ニューハウスです。

前回までに、投資における重要な概念である「ユニット」と「ATR(Average True Range)」について解説しました。これらの基礎知識を元に、今日からいよいよ「リスク管理」について深掘りしていきます。

前回までの記事は下記!
「コツコツドカン」を避ける!資金管理の重要性と「ユニット」の概念
【株式投資の羅針盤】ATRで相場の「ボラティリティ」を読み解く!
🐢 タートルズ流!投資商品のユニット計算でリスクを徹底管理する


リスク管理の真髄:破産しないための最大限のリスク

そもそもリスク管理とは、「自分のリスク量を取引するたびに確認し、破産しないことを前提に、自分が取ることのできる最大限のリスクを取ること」です。

投資の世界では、「リスクがあるからこそリターンがある」という考え方が根底にあります。リスクとリターンはまさに表裏一体の関係にあると言えるでしょう。海外の投資家たちは、「リスクを取らなければリターンもない」という考え方が非常に強い傾向にあります。

彼らが投資を行う際に常に頭に思い描いているのが、「適正リスク」です。


適正リスクとは?

「適正リスク」とは、「破産しない範囲で取る最大限のリスク」のことです。

もし限度を超えてリスクを取りすぎれば、破産する可能性が格段に高まります。一方で、リスクが低すぎると、得られる利益も少なくなってしまいますね。

つまり、どの程度のリスクを取っているのか、トレード中は常に把握しておくことが極めて重要です。それこそが、リスク管理の真のスタート地点となるのです。


ユニットでリスク量を把握する

前回のブログで説明した「ユニット」の考え方は、このリスク管理において非常に強力なツールとなります。

実は、1ユニットあたりの取引では、おおよそ1%のリスクを取っているという計算になります。このシンプルながらも強力な考え方を使うことで、現在のポートフォリオ全体でどのくらいのリスクを抱えているのかを瞬時に把握することができます。

例題を見てみましょう。

現在の建玉は以下の通りです。さて、何パーセントのリスクを取っているでしょうか?

  • 金: 2ユニット
  • 日経225先物: 3ユニット
  • WTI: 2ユニット

答えは7%(= 2 + 3 + 2)となります。

このように、各銘柄で保有しているユニット数を合計するだけで、ポートフォリオ全体のリスク量がパーセンテージで明確になります。

このユニットを使ったリスク管理の考え方は、今後のトレードで非常に重要になりますので、ぜひしっかりと覚えておいてください。


次回は、リスク管理の具体的な戦略の一つである「ロスカットライン」について詳しくお話しします。お楽しみに!

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